3D MUSIC(立体音響)とは?

私達が日々の生活の上でもっとも信用している「視覚」は、動物の進化の歴史では比較的、最近発達した器官だと言われています。
進化過程における当初は動物は目よりも耳を活用したので、脳の司令塔は視覚脳よりも「聴覚」を司る原始的で基礎の脳(聴覚脳)を信用します。

前回の「STAR FORTUNE4」ではVJが描く映像を3D化する事でイベント会場であるWOMBを 立体映像空間RAVEとして演出しました。

ヒトが外部から得る情報の80%以上は視覚からの情報と言われるため、 その80%の視覚情報領域に音楽とシンクロした3DVJ映像を送り込む事で、 オーディエンスに通常の音楽イベントを上回る体感レベルを提供することに成功しました。

しかし、視覚情報のみでは、「聴覚脳」にダイレクトに伝わるような体感レベルまでには、 引き上げられないというジレンマがありました。

そこで今回「STAR FORTUNE5」では立体音響システムを使った3D MUSICを導入する事になりました。
この3D MUSICで使う立体音響は、映画館のサラウンドシステムよりもホロフォニクス(多方位)で感じ取れ、 より立体に近く、リアリティある体感を体験することが可能となります。

注)ホロフォニクスの立体音とは?(ヘッドホン、もしくはイヤホンで出来ましたら目を閉じてお聞きください)


通常、ホロフォニクスの技術ではヘッドホンが必要となりますが、3D MUSICではヘッドホンは使いません。 WOMBのサウンドシステムを組み替えた特別な立体音響システムを使う事で、 音だけで「あるはずのない存在」をオーディエンスの脳に感じ取らせる事が可能です。

例えば360℃に囲まれたスピーカーから雨の降る音を立体で 出せば「聴覚脳」は雨の中にいるという錯覚をします。その雨の粒を音楽のメロディに入れ替えたら、どうなるでしょうか。

空からメロディの粒が、雨のように浴びる不思議な空間が出来上がりこれが3D MUSICになるのです。

古代人と現代人との脳の違いに、脳の内部情報と外部情報の境界が曖昧だったという研究結果があります。
例えば古代人が自然現象の解釈を神話に例えるのは、彼らの脳の内部情報と外部情報が密接に結びつき一対をなしているからです。
しかしながら、現代人が目で見る映像というのは、五感から得た外部情報を脳が処理して作り出された情報なのです。

脳がもっともリアルに感じ取れる聴覚領域の中でリアルに錯覚する不思議な音空間にシンクロした3Dプロジェクションマッピングの映像がWOMBのフロア360℃に展開し、聴覚と視覚に空間認知情報を送り込みます。

この創られた3D空間の中で、オーディエンスは古代人と同様に外部情報と内部情報の区別を取り外し 脳内の天地創造を起こす極上のバーチャルリアリティ空間でのRAVEを体感する事ができるのです。